
ビニールブースとは
ビニールブースとはビニール製のカーテンやシートを使って空間を間仕切りすることでスペースの確保や環境を整える設備をさします。他の名称では簡易クリーンブースや間仕切りブースとも呼ばれています。

ビニールブースの効果

1.外部からのホコリや虫を遮断する。
			商品の製造工程やパッケージ、梱包の現場では異物の混入に気を使います。
			製品にホコリや虫が入り込んでしまったら不良の発生からクレームにもつながってしまいます。
			そのため作業する場所を囲い、ホコリや虫がその区画に入り込まないよう障壁を作ることが大切です。
			ビニールブースは工場や倉庫内において物理的に間仕切りをすることによって清浄化した空間をつくることができます。

2.夏の暑さや冬の寒さを防ぎ、快適な作業環境を作ります。
			倉庫や工場において作業場の夏の暑さや冬の寒さは作業している人の体力や集中力を奪い思わぬミスをしたり熱中症やギックリ腰といった労働災害を引き起こしかねません。生産計画やシフトなどの労務管理にも大きな影響を与えてしまいます。
			ただ広い空間すべてを温度管理するのは大きな設備が必要となり、また電力等のエネルギー消費もかさみ大変な費用が掛かってしまいます。
			そこで常時人がいるスペースのみをビニールブースで囲うことで、管理範囲を本当に必要な部分だけに限定できるので、空調経費をおさえつつ効果的に作業環境を整えることができます。
			特に屋根が低かったり断熱材が薄い、もしくは無い建物の場合は、屋根の熱が伝わりやすく建物内への温度の影響が大きくなります。
			ビニールブースで天井を作ることで屋根と天井の間にできた空気を断熱層とし温度変化を緩和することができます。

3.温度・湿度を管理でき品質管理に効果的。
			製造ラインや検査工程によっては一定の温度や湿度の範囲内でないと製品精度が出ない、品質が安定しない、正しい数値が測定できないなどの条件が限定される設備があります。
			ビニールブースはそのような設備にも利用できます。対象となる製造や測定の機械を覆い空調をすることで最小限の範囲で管理をすることが可能になります。
			また、倉庫では食料品や酒類等の中には、冷蔵までも必要としないが温度管理をした方が良い商品もあります。
			いろいろな種類の物品を保管する倉庫においては、それらの商品用の区画されたスペースが必要となります。
			広い倉庫内の一角にビニールブースを設置すれば、簡単にそのような場所が確保でき限られた部分の空調で温度管理が必要な商品を保管することができます。

4.飛散防止、防音、遮光効果で安心安全な職場環境づくり。
			工場の中には金属の切削のように切り粉やオイルが飛散する、機械の作動音や加工時の音が出る、また溶接では目に有害なアーク光を発生させるといった作業があります。
			そのまま放置すれば近隣のエリアや工場中、場合によっては工場の外までその影響が及ぶこともあるでしょう。
			その対策にもビニールブースは活躍できます。発生源のある作業場所をビニールブースで覆い隔離しましょう。
			ビニールブースに使用する生地には物理的な遮断だけでなく防音効果のあるものや、溶接によるアーク光をカットする機能を持った生地があり用途により選択することができます。

5.工場・倉庫のゾーニングで整理整頓。
			ゾーニングとはエリア分けをするという意味です。製造スペース、梱包スペース、保管スペースなどと作業単位ごとに区画分けをすることで、互いに干渉することなく作業ができるようになるばかりか、個々の責任範囲も明確になり整理整頓が行われやすくもなります。
			ビニールブースは空間を立体的に間仕切りしてしまうため、床にひかれた白線よりも強力な区画分けの効果があります。特に機械の可動範囲や危険が伴う作業を行う場所にはうっかり人が入ってしまわないようしっかりとした区画が必要となります。

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ビニールブースがオススメな理由

ビニールブースはパーテションや石膏ボードを使った間仕切り方法に比べ安価に設置することができます。
その理由は構造が単純であるということ。主な構成材としては枠組みとなる鉄骨、屋根・壁になるシート、出入口に使用するカーテンレールです。
また、それらの部材をあらかじめ工場で加工し設置現場で組み立てをするという工法なので工事期間も短くすることができ、工事にかかる費用を抑えることができるからです。
設置場所の状況や仕様にもよりますが、標準的な形のビニールブースで50㎡程度であれば一日で設置が可能です。
稼働中の工場であっても休業日に工事を行えば操業を止めることなく設置することができます。また撤去も簡単にできるのでレイアウト変更の際も短期間での対応が可能となります。
ビニールブースの魅力にはレイアウトの自由度の高さがあります。ビニールブースは規格品ではなく完全オーダー設計なので使用する場所の大きさや形に合わせて設計することができます。
また、鉄骨フレーム構造により大きなスパンを作ることができるので、ビニールブース内を柱のない空間とする設計もできます。
同じく開口部も大きく作ることができるので、リフトでの運搬や長尺物・大きな物の搬入搬出にも困りません。天井を開閉式にしてクレーンでの搬入口を作ることもできます。
このような多くの仕様を追加することにより動線や効率をふまえた使い勝手の良い間仕切りとすることが可能となります。
ビニールブースの種類
1.ビニールカーテン

特徴
最も簡易的な方法。既設の屋根や天井を利用し側面を覆うことで区画する。
- メリット
 - ・安価に導入できる。
・工期が短い
・DIYの心得があれば自身で取り付けすることも可能。 
- デメリット
 - ・取り付けに際し、支持する下地材が必要
・屋根や天井が高い場所の場合区画内の容積が大きくなる。 
ビニールカーテンの施工例
					サイズ:7.6m×4.1m×H3.6m
					ビニールブース(製菓工場)
				
					サイズ:6.2m×4.9m×H2.7m
					ビニールブース(工場)
				
					サイズ:5.5m×4.2m×H2.4m
					ビニールブース(製造業)
				
2.天井吊り下げタイプ

特徴
スチールの枠組みを建屋の梁や天井から吊り下げビニールブースの天井とし、側面はビニールカーテンを取り付けて間仕切りをする。
- メリット
 - ・鉄骨枠タイプより安価に天井付のビニールブースが作れる。
・天井より吊り下げるので柱が必要ない。 
- デメリット
 - ・建屋の構造や既設機器等により設置できない場合がある。
・現地での作業が多くなるので工事期間が長い。
・電気や空調など天井裏の作業が設置後にできない。 
天井吊り下げタイプの施工例
					サイズ:7m×8.5m×H3m
					天井吊り下げビニールブース(印刷工場)
				
					サイズ:10m×4.5m×H5m
					天井吊り下げビニールブース(食品梱包工場)
				
					サイズ:43m×23m×H3m
					天井吊り下げビニールブース(製造工場)
				
3.鉄骨枠タイプ

特徴
鉄骨の柱、梁を用い屋根・壁を作りその上にシートを張り間仕切りとする。
- メリット
 - ・鉄骨フレームの構造なので強度が高い。
・エアコンやシートシャッター等重量のある設備もブースに直接取り付けすることができる。
・屋根を開閉する設計が可能。 
- デメリット
 - ・ブース自体の重量が重くなる。
・規模によっては組み立てにクレーンが必要となる。
・高価 
鉄骨枠タイプの施工例
					サイズ:7.9m×4.1m×H2.5m
					鉄骨枠ビニールブース(工場)
				
					サイズ:4.2m×4.7m×H2.4m
					鉄骨枠ビニールブース(製造業)
				
					サイズ5.6m×3.3m×H2.6m
					鉄骨枠ビニールブース(製造業)
				
ビニールブース3タイプ比較

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ビニールブースに使用する生地
ビニールブースにはいろいろな種類の生地が装着できます。ブースを設置する目的・場所に合わせ最適な生地を選択すればより効果的な使い方ができるでしょう。また、その生地の性能をビニールブースという形にして利用することができます。
糸入りビニール

糸入りビニールはビニールブースにもっともよく使われている生地です。格子状に入れられた糸が生地を補強しているので伸びや引き裂きに強いうえ、透明性も確保しているので中の様子が確認でき圧迫感も和らげます。
			照明や採光窓の光を遮ることもないので室内の明るさを保ちます。機能も多くスタンダードな防炎をはじめ帯電防止や防虫、耐寒をプラスした生地を選択することができるのも魅力です。
			→糸入りビニール|テント生地・テントシートnavi
透明フィルム

透明フィルムはクリアな視界が特徴であり、視界を確保したい場所には最適ですが伸びや歪みが生じやすいのであまり大きな面積には向きません。
			使用する箇所は本当に必要な部分のみに抑え、糸入りビニールやターポリンなどほかの生地との使い合わせをオススメします。
			→透明フィルム|テント生地・テントシートnavi
ターポリン

目隠しや日よけを行いたい場所には不透明なターポリンがオススメです。カラーバリエーションも豊富でコーポレートカラーや工場の雰囲気に合った色のビニールブースにすることができます。
			また、天井面は糸入りビニールや透明フィルムにした場合、採光性は良いのですが長年使っているとホコリが堆積して汚く見えてしまうので不透明のターポリンを使う場合もあります。
			→ターポリン|テント生地・テントシートnavi
不燃シート

通常、間仕切りに使用する生地は防炎加工をしているものを使用しますが、場所によっては消防の指導により不燃材料の使用を求められる場合があります。そのような場所でもビニールブースは不燃シートによって対応できます。
			不燃シートは生地の基布をガラス繊維として火の粉が乗っても一定時間燃え抜けない性能を持ち、国土交通大臣に認定された生地です。
			但し、燃えないというわけではないので火の粉がかかる前提の部分には耐火シートを使用しなければなりません。
			→不燃シート|テント生地・テントシートnavi
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ビニールブースの導入事例
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食品梱包工場(倉庫)のビニールブース
- 地域
 - 埼玉県さいたま市緑区
 
- 業種
 - 食品梱包工場
 
- 用途
 - 倉庫内の温度調節のため、ビニールシートで周囲を間仕切りました。天井面も特殊な金具を使い垂れ天井を作りシートを貼ってブース状に施工いたしました。
 
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印刷工場のビニールブース
- 地域
 - 埼玉県さいたま市緑区
 
- 業種
 - 印刷工場
 
- 用途
 - 印刷機の冷却と省エネに向けてビニールカーテンで間仕切りました。天井面もシートで囲い、ブース状に仕上げてあります。コストを抑えるために鉄骨は建てずに、天井面から特殊な金具で吊下げてあります。施工は1日で完了。
 
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製造工場(作業場)のビニールブース
- 地域
 - 神奈川県藤沢市
 
- 業種
 - 製造工場
 
- 用途
 - 作業場の省エネ対策のため周囲にビニールシートを設置。単価を抑えるためにワイヤー等を使用しシートを固定してあります。出入口部分にはビニールカーテンを設置。操作性を考えポールにて開閉式にしてあります。
 
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ビニールブースまとめ
シンテックのビニールブースは完全オーダーメイドでそれぞれの場所や用途に合ったブースを設計いたします。電話相談は無料。ご希望、ご質問等何なりとお問い合わせください。
		図面やスケッチ、設置場所の写真等ありましたらお送りいただければより詳細なお話をさせていただくことができます。
		生産管理、品質管理にぜひビニールブースをご活用ください。
				
0120-221-015
					
				
                        
                    
                    
                    
                    
                    
                    